- <レポート>エコピープルサロンin東商
~セミナー&交流会報告~2010

去る3月12日、東京商工会議所・エコピープル支援協議会主催の「エコピープルサロン in 東商」が、東京商工会議所で行われました。
このサロンは、エコピープルの学び・出会いの場として、またエコピープルとしての活動をスタートアップする機会として開催したもので、エコピープル、エコリーダー54名が集い、エコピープルで気象予報士・野菜ソムリエでもある伊藤香さんの司会のもと、セミナーおよび活発な交流が進行しました。
始めに東京商工会議所 検定センターの城戸口課長より第7回eco検定の結果を踏まえ、「受験者数が増加し、とくに地方エリアで1.5倍から2倍以上伸び、環境意識が全国に広がっている。また、検定を企業が環境教育に利用し、営業に活かす傾向が強い、高校・大学等の教育機関でも授業に取り上げている」など最近のeco検定の動向の紹介があり、次いで、エコピープル支援協議会の澤登信子事務局長より、「100万人のエコピープル誕生を目指し、エコピープルは7つの行動指針(※)のもとに暮らしの環境活動を広げていきたい。全国でのエコピープルの誕生と活動の実践から地方の力も高まっていくことを期待する。」との挨拶がありました。(※参照:7つの行動指針)
続いて行われた財団法人地球環境財団理事長・嶋矢 志郎 氏による講演と、エコピープルの最近の活動発表の概要をご紹介します。
~エコピープルに期待すること~
地球規模の考え方に立ち、
足元から行動を
---Think Globally Act Locally ---
講師:財団法人 地球環境財団理事長
嶋矢 志郎 氏 世界の4大文明は水流に恵まれ、緑豊かな肥沃な土地に生まれたが、日本も、水と緑と肥沃な地に恵まれた文明の安定した地である。その日本から Green New deal 政策が打ち出された。その戦略は、「環境・健康・観光の3Kに科学技術のKをプラスした3K+Kの新・成長戦略」であり、「『環境』で成長する環境成長政策」により内需拡大を狙うものである。 これをどのように実現するかであるが、そもそも環境問題とはエネルギーの問題でもある。化石燃料である石炭石油が採掘され始めたのはたかだか150年前の産業革命の時代である。わずかな間に化石燃料はその残存量があと40年分しかなくなってしまった。化石燃料はわずか200年の寿命であったというところから地球には寿命があり、地球環境への危機感が高まった。つまり、このエネルギーを化石燃料以外にどうやって生み出すかが環境問題の解決の鍵である。
日本は神通川のイタイイタイ病や水俣病、四日市ぜんそく公害病などの公害問題を乗り越えてきた多くの見識と技術をもっている。こうした中で、Energy Innovationに先手を打つことが、日本の将来を左右するのではないか。
先手を打つには、3つの方法がある。1つは、エコカーの基準化、規格化を先導する。2つ目は、スマートグリッド(ITなどにより電力調整を人の手を介さずに行う電気網)の普及により省エネから創エネへとチェンジし、家庭で電力を発電し、そのエネルギーを循環させる。3つ目は米国経済が減速しても中国・インドなどが高度成長を遂げ世界の経済は成長し続けているように、このデカップリング政策を3E(エネルギー、エコノミー、エコロジー)に当てはめていく。
具体的には、日本は、エコカーの標準化・基準化を先導し、スマートグリッドを普及させてエネルギーを創造していくことが優先課題だ。それには、日本の欧米やアジアとの外交力が大事であり、十分な外交力を発揮すれば、このとき、市場の競争原理はEnergy Innovationにプラスに働くと信ずる。これが日本の反映に結びつき、国際社会における責任の取り方でもあると思う。
エコピープルの力に期待
「Think Globally Act Locally(地球規模で考え、身近なところから行動する)」という言葉があるが、これらの取り組みは、今年度からの改正「省エネ法」の全面施行を背景に、まずは身近なことから活動を広げていかなければ前進しない。省エネ先進国日本のエコピープルの力が必要である。
書籍『エコ活動ナビ』(※)に活動事例を提供してくださったエコピープルの方から、日頃の取り組みについて発表していただきました。以下は発表の概要です。
(※エコピーピルの活動事例を中心に、個人の活動、仲間との活動、職場の取り組みなどを紹介。環境活動を始めたい方のためのガイドブック。◎詳細は近日中に掲載) ■エコレポーター:志麻さん(野菜ソムリエ)
一人ひとりの小さな配慮を皆に広げていきたい。
『環境に関心の無い方は、まだたくさんいます。私は日々の活動やエコレポートで、そうした個々の方々が関心を持つ、気づくきっかけとなるようなうな話題や素材の提供を心がけています。例えば、着用しなくなった洋服は、単にリサイクルするだけではなく、リメイクとして新たな魅力を持たせて活用する方法、台所の排水については、油やゴミがどんな影響を及ぼすかというお話だけではなく、少しの油でも美味しく作れる揚げ物のレシピなどです。小さな配慮であっても、沢山の方が実践することで大きく変わっていくと思いますし、また小さなことであれば沢山の方に広げていけるのではと思います。』
■エコユニット:星川瑠理子さん、菅原司さん((株)コスモスモア))「CSRと本業をいかに融合していくか」がテーマです。
『モデルルームの設営やオフィスの内装工事を行っているわが社では、主に事業における省エネルギー化と国産材の普及に取り組んでおり、昨年はお客様名義でカーボンオフセットができるサービスを開発しました。従業員の知識とモチベーション向上においては、実際に体験して学ぶをテーマにとして、省エネ設備の見学会を始め、木を育てることを体感するため東京都主催「海の森団体苗木ボランティア」への参加や国産材の特性を知る目的で三重県の森の定期見学会を行うなど様々な企画を実践しています。またeco検定を会社の推奨資格とすることで、合格者が60%を超えました。サロンで知り合った企業の方々との連携も生まれています。』
■エコリーダー:東使弘三郎さん(プリンス電機(株))”企業人”と”私人”の接点から生まれた講座を実施しています。
『会社(照明機器メーカー)の環境・CSR活動の1つとして横浜市と協働で小学校に『あかりの環境出前講座』を行っています。この講座は、子どもたちに身近なことから環境問題に関心をもってほしいということから始めたものです。照明の基礎知識を紹介しながら、照明の選び方や使い方で楽しく環境配慮ができることを実感してもらえる内容で、私の思いを込めた活動でもあります。本業から独自の講座を考案し、会社の承認を得、費用の援助を受けて行っており、まさしく公私混同ですが、環境活動だからできる公私混同と思っています。』*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*
【交流会】
後半は、今回最遠方から参加された広島のエコピープルの方の乾杯の声と共に交流会が行われました。講演後の質問や感想のエコユニットやNPOなどの活動紹介、活動参加の呼びかけや情報交換など、幅広い年代、職種・所属の方々が一同に介して日頃の取りみや関心のある話題を語り合いました。セミナー講師・嶋矢 地球環境財団理事長も交流会に参加され、講演内容に関する質問やテーマにかかわる想いを語る声があちこちで聞かれるなど、終始熱意が溢れる場となりました。



※写真左:エコユニット『HOME 空から見た地球』100万人上映委員会の皆さん
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