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  • 雨水利用の普及――墨田区の実践から
  • 2008/01/30

ビル、マンションの集中が進む都市圏では、降った雨のほとんどが地中にしみ込むことができず、一挙に下水道に集中し、下水の逆流を招くいわゆる「都市型洪水」が多発しています。そこで雨と都市との共生をめざし、民間に雨水利用の導入を条例や要綱で指導したり、雨水タンクの設置に助成したりする自治体が増えてきたこともあり、現在では、全国で3,400のビルに雨水利用 が導入されるようになりました。

墨田区は、かなり以前から、まちから雨を徹底的に排除するのではなく、雨水の貯留・浸透及び利用に積極的に取組んでいますが、昭和58年以後は、区の新設の施設には、原則として雨水利用が導入されることになり、現在、両国国技館、児童館、区役所をはじめ、70を超える施設に雨水利用が導入されています。さらに、民間施設に雨水利用を普及するため、平成7年10月から助成金制度も設けています。

なお、墨田区には「路地尊」という地域共有の雨水利用システムもあります。名前の由来は「地域のコミュニティの場であり、災害時には避難路になる路地を大切にしながら自分たちの手でまちを守ろう」という防災まちづくりの考え方に基づいています。路地尊は、近隣の住宅の屋根に降った雨を集水して、地下のタンクに貯めており、草花への水やりや金魚の飼育用、子供の水遊びの場として、また災害時の水源として地域で活用されています。





雨水利用とは、建物の屋根などに降った雨を貯留槽(タンク)に貯め、貯めた雨水を樹木への散水、トイレの洗浄水などの雑用水として利用すること。雨は比較的汚染されにくい屋根面から集めるのが原則。屋根や物置、ガレージなどの屋根に降った雨は、樋の内側を伝わってくるので、縦樋の途中から簡単に雨水を取り出すことができる。墨田区では、区内で開発された「天水尊」という容器が多く用いられている。

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