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  • 「廃プラスチック」がにぎる鍵?
  • 2007/08/02

私はある東京都特別区で廃棄物行政に携わる職員です。と同時に勤務先とは別の特別区の住民でもあり、環境学を学ぶ大学生でもあります。様々な視点で環境問題や廃棄物問題を見られる機会に恵まれていますが、最近、特に自分の中の「住民としての視点」を忘れてはならないと考えるようになりました。

サーマルリサイクルについて来年4月から東京都特別区では、廃プラスチック類を不燃ごみ→可燃ごみとしてサーマルリサイクルを行います。それに先駆け、私の住む地域では8月から試験的に廃プラスチック類が可燃ごみになります。私はサーマルリサイクルを行政の視点からは「逼迫する最終処分場の延命には必要」と考え、学生の視点からは経費削減や全体的な環境負荷の低減など経済的側面をも学んでいるため、時代の潮流としてやむを得ないと思っていました。

しかし、住民の視点は非常にキツいものがあります。そう思ったきっかけは、家族の「8月からは分別が楽でいい」という一言です。私は「そうじゃない、ごみ減量を工夫し環境負荷を低減する意識が必要だ」と説明しましたが、意に介していないようです。ひょっとするとほとんどの住民は楽になるとしか捉えていないのかもしれません。実は、これまでも分別区分の変更は住民の意識低下に繋がるという指摘はありました。だからこそ意識啓発が行政の急務だと考えていましたが、いざ目の当たりにするとショックで、戸惑います。

なお私の勤務する区では、容器包装リサイクル法に基づく廃プラスチック類をマテリアルリサイクルする予定です。住民の方からは面倒だという批判を大変多くいただいていますが、一定の意識啓発効果も同時に感じているところです。マテリアルリサイクルには莫大な費用がかかり全ての区で導入するのは難しいのが現状ですが、行政の立場・学術的な立場から今後どう住民の方のインセンティブを図るかが、緊急的な課題なのではないかと感じています。

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Y.Oさん

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