今年に入って、援農ボランティアを始めた。市のNPO法人「たがやす」が市内の農家にボランティアを派遣するシステムで、ボランティアは謝礼として新鮮野菜を頂ける。「たがやす」の活動は、援農ボランティアの派遣に留まらず、採れたて野菜の販売や生ゴミの堆肥化にも取り組んでいる。今年はその堆肥を利用し、市内農家にて小松菜の栽培実験を行ったとの事。収穫できた小松菜は市内の幼児や児童へ給食の食材として提供されたそうだ。
さて、私が派遣されている農家ではハウス栽培は行っていない。有機栽培を行っているわけではないが、農薬は使用していないそうだ。安心・安全の旬の野菜を育てている農家である。しかも、その種類たるや驚くべきもので、行く度にありとあらゆる野菜がお目見えする。と言うわけで、行く度に新しい仕事を覚えることになる。本業の仕事上、月に1回しかボランティアとして働けないので、完全に仕事を覚えることは不可能に近い。その都度、教えてもらいながらのボランティアだ。一緒に働くボランティアの方々は、既に定年退職されておられる五十代・六十代の方が殆ど。二十代・三十代の方はいない。農家の仕事は、とても重労働であり、ご年配の方々に混ざって仕事をしていても、すぐにへこたれてしまう自分が情けなくなることさえある。しかし、暑い太陽の下ですくすく育つ野菜や、畑の土を相手に汗を流して働くことは、誰にとっても「いい汗をかいた」と一日の終わりに満足できる仕事である。
「東京産の野菜」として、生協や農協に出荷しているこちらの農家。まさに地産地消を実現させている。「東京」と言う需要の多い都市ゆえのことかもしれないが、後継者不足等の問題で消え行く農地が数多くある中で、農地を守っている事やハウス栽培せずに旬の野菜のみを提供してくれることは、非常に貴重な「東京の農家」と言えるのではないだろうか。土地のものをその土地で消費する地産地消。日本での取り組みが、更に広がる事を願う。
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