4月25日、NPO法人「足尾に緑を育てる会」主催の植樹ボランティアに参加しました。当日あいにく雨が降っていましたが決行となり、栃木県日光市の足尾銅山に向かいました。現地に着いてスタッフからシャベルと苗木4本を受け取り、植樹場所まで木製の階段800段ほど登りましたが、雨で滑りやすく、もしも転んでしまったら下まで一気に落ちてしまいそうな急傾斜地でした。植樹はシャベルで土を約20cm掘り起こし、間隔を空けて一本ずつ植えていく作業で、安全な場所では小学生も取り組んでいました。
この日は悪天候にもかかわらず約500人のボランティアが参加し、作業後に地元の方々から温かい豚汁を頂きました。中には、マイお椀・マイ箸を持ってきている参加者もいました!
「苗木の間隔が狭過ぎると日光がきちんと当たらなくて枯れてしまったり、急傾斜のため雨が降ると苗木が流されてしまったりすることも多い」、と現地スタッフの方が話してくれました。それでも銅山の煙害で荒廃した山肌に緑を取り戻したいという思いが地元に根強くあります。
明治期、足尾銅山の発展に伴って鉱毒が渡良瀬川に流れ込み、魚が死に田畑が荒廃するといった社会問題が起きました。いわゆる足尾鉱毒事件です。栃木県会議員から衆議院議員となった田中正造は、大きな被害を受けた農民を救うため被害を訴えて活動し、議員を辞職したあと、1901年(明治34年)12月10日、天皇に直訴します。直訴そのものは失敗に終わりましたが、その後、世間では被害民救済の運動が盛り上がり、これは日本における環境保護運動の原点とも言われています。
未来の子供達が自然の脅威にさらされているか、自然の恩恵を受けているか... 私達の行動にかかっているのではないでしょうか。自然環境を保全するために、今できることを継続して取り組むことが大事だと強く思いました。
「何十年後か、今日植えた木が大きく育つといいな」、 参加していた小学生の言葉が胸に響きました。

足尾銅山概観
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