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  • 鵜殿の葦原 ?早春から初夏の話題
  • 2009/06/26
1.jpg

前回のレポート(2009年1月20日)では、鵜殿のヨシ原(大阪府高槻市の淀川河川敷)で観察会等を行っている鵜殿クラブを紹介しました。
<写真(右)>

今回は早春から初夏の鵜殿の話題です。
鵜殿の一年で、最も派手な出来事は、2月下旬から3月初旬頃に行われる鵜殿のヨシ原焼きです。<写真(下)>
鵜殿2.jpg
ヨシが地中から新たな芽を出す前に、冬場に枯れたヨシを野焼きします。
このとき、雑草の種や害虫も退治されますが、同時に河川から取り込まれた窒素分を大気に戻し、さらには希少植物の保全にも役立ちます。
現在は住宅地への降灰を減らすためにヨシを全て機械で倒してから点火するため、以前のような華々しい様子は見られなくなりました。今年は直前まで雨が多く、燃え残りが目立ちました。

春にはポンプによる導水路への揚水が開始されます。

3.jpg・・・・・・・揚水直前の導水路

これは、淀川水位の安定化でヨシ原が乾燥化したことに対処するためです。ポンプの能力は毎秒0.55トンもあり、ヨシ原の保全に大きな効果があります。さらに、ヨシを地下水位に近づける試みとして、下流側に切り下げ地が造成されました。鵜殿の地下は砂層のため、切り下げた場所にヨシの地下茎を含む表土が移植されています。最初の頃こそヨシが他の植物に押され気味でしたが、最近はヨシの比率が増えてきたようです。

初夏はヨシが急激に成長する季節です。鵜殿の乾燥化で、ヨシに絡み付いて倒すつる性のカナムグラという植物が増加しましたが、観察会では、観察区内で芽を出したばかりのカナムグラを徹底的に抜きとっています。これにより、秋には5mを超える立派なヨシが数多く見られるようになります。

スポーツや趣味などの不法利用によって植生が破壊された場所も複数ありますが、観察会を通じて鵜殿の自然環境に対する理解が市民の間に広がればと期待しています。
しかし、鵜殿は第二名神の建設予定地になっています。計画は現在凍結中ですが、この風景を未来に残せない可能性があるのは気がかりです。


この記事のレポーター
しんちゃん

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