今回は自宅の改装についてレポートします。前回に続き、また「溶岩」がテーマということで、余程ネタがないのかとお思いでしょうが、さにあらず、とびっきりのネタです。
今や新築戸建住宅の8割はサイディング材を外装材に使っています。レンガなど様々な模様が綺麗な近代的な外装材です。宣伝文句は、「いつも綺麗な外装材、汚れを雨でも落とします」です。しかし、綺麗きれい路線は地球温暖化対策やヒートアイランド対策の面から見てどうでしょうか? 住宅メーカーは「環境の家」とは言うものの、雨水を直に地面に落とす壁は環境に優しいのでしょうか。
溶岩サイディングによる壁面補修
私の家の壁は保水します。外装材に溶岩サイディング (窯業サイディング材にスライス溶岩を貼ったもの、試作品) を日差しの強い西面 (約20?) と南と北面の一部に貼りました。
溶岩は炭と同じように多孔質構造で保水性があります。保水された水はゆっくり蒸発し、気化熱を周囲から奪います。一方、壁から落ちた水は植物の水になります。
私は庭の植物に水を遣る感覚で壁に水を撒きます。庭と壁に打ち水をします。壁も庭の一部です。暑い夏には軒天のエンビパイプから水を流します。2?3分コックを開けます。すると壁が涼しくなり植物も濡れて新鮮な雰囲気になります。家の中の温度も下がります。我家の具体的温度は測っていませんが、他のテスト数値では壁の表面温度は水を流すと約20度下がるそうです。その時間は水分が蒸発する時間20~30分だそうです。室内も涼しくなることは体感で分かります。どの位の気化熱量を周囲から奪うのか計算しました。 約20㎡の
溶岩サイディングを一度濡らした時の気化熱量は38940KJ(キロジュール)※です。
※気化熱量の計算については、「エコレポート09.7.7コンクリート護岸が」 をご覧ください。
昔の日本の家は勿論木造で雨水を如何に家に入れないか、が最大のテーマだったようです。まず雨露をしのぐ、です。これが高じて水を直に地面に落とす、植物の根も木造ゆえにシャットアウトです。しかし、今の住宅建築の技術は優秀で、雨水対策や植物の根が入らない対策は完成しています。なのに、親水、親植物の発想はないようです。いまだに綺麗路線が続いています。保水させない壁から保水させる壁に、嫌植物から親植物の壁に。これからの住まいはヒートアイランド対策と植物との共生の面から発想を180℃変える必要があるのではないでしょうか。
言葉で言っていても説得力はありません。そこで、私は実践したのです。この壁面緑化は区の担当者の理解を得て葛飾区の壁面緑化助成対象となっています。勿論日本で初めての溶岩サイディング材による助成対象です。
ついでに古いブロック塀を溶岩パネルと溶岩で雰囲気をあわせました。補修強化した上で、妻と二人でペンキを塗りスライス溶岩を貼りました。近所の小さい子が「あれは花なの? お日様なの?」とお母さんに聞いていました。緑があわさると一段と雰囲気が良くなります。
そうだ、1?の保水する壁を100万人がやったら100万?になる!
すると気化熱量は......。また、夢物語が始まりました。
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~溶岩による気化熱で涼しい家に~
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