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エコレポート
  • 小笠原諸島を汚しているのは誰か?
  • 2009/10/19

 書きたいネタが沢山あったのでエコレポーターに応募しましたが、なかなか時間がとれず、今回が初投稿です。以下の文章は、昨年通っていた科学ジャーナリストの課題として書いたものです。今年の夏、いろいろな貴重な体験をさせていただいたのですが、全てはここから始まりました。a1.gif

 外国語の書かれたペットボトルや洗剤のボトル、漁業アミなどのゴミが南国の楽園の写真と共に六本木の富士フィルムフォトサロンに並んでいた。小笠原諸島に流れ着いた漂着ゴミである。これは2008年10月11日、小笠原諸島返還40 周年を記念した写真展で、同時に『小笠原諸島の海洋ゴミの実体』をテーマとしたトークショーが開かれた。ゲストの野口健さん(登山家)は「人を巻き込んでいかなきゃ解決しない」と漂流ゴミの話を中心に環境に対する問題意識を広めていくことの大切さを訴えた。
 小笠原諸島の中心である父島と母島は東京から約1000km南下したところに位置する。めずらしい動植物が多く独特の生態系を形成していることから2007年に世界遺産の候補地として登録されたが、正式登録までに解決しなければならない問題が沢山ある。その1つが漂着ゴミだ。ゴミの多くが石油・プラスチック製品であり自然分解されないため、ジャングルの奥にあり人が歩いてゴミを拾いに行けない海岸には、ゴミの上にさらにゴミが積み重なっていっている状況だ。

 漂着ゴミに書かれている文字で一番多いのは中国語、次に韓国語と続き日本語はほとんど見当たらない。海流の関係で海外からゴミが流されてくるのだ。野口さんは「お店のライターには店の名前や電話番号が書いてあるから、どこの町から流れてきたゴミかすぐにバレちゃいますから」と笑いを混ぜながらテンポよく話を進めていく。
 海に国境はない。ゴミを出すところから断たねば、小笠原でゴミ拾いを頑張っても海岸はきれいにならないのだ。小笠原の海岸をキレイにするには海外の方の意識を変える必要がある。ゴミだけでなく地球温暖化など個人単位では解決できない環境問題は、人々の意識を変えていく活動が大切となる。

 この日、野口さんの話を聞こうと小学生から年配の方まで沢山の人が集まり、壁面全長24mの小さなスペースは人が溢れかえっていた。このイベントを通じて一人でも多くの人が環境問題に興味を持ち、周りの人に伝えていけば少しずつでも環境問題の解決につながっていくだろう。日本から出たゴミもハワイやミッドウェー諸島の海岸に流れ着いていると聞く。この記事を読まれた方も、ゴミを出さないという事はもちろん、身近にいる人に「ゴミを捨てないで」と伝えてみてはいかがでしょうか?その時「お店のライターは絶対に捨てないように」と伝えることも忘れずに。


この記事のレポーター
松尾 友香さん

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