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  • 鵜殿の葦原 ~晩秋から冬の話題
  • 2010/02/14

大阪府高槻市の淀川右岸にある、鵜殿のヨシ原で自然観察会を行っている、鵜殿クラブについて既に2回紹介しました。前回は春から初夏までの鵜殿の自然についての話でしたが、今回は晩秋から冬の話題です。

鵜殿の葦原?晩秋冬 (1).jpg夏にヨシは成長を止め、晩秋には地上部が枯れて、広い鵜殿は一面薄茶色の風景が広がるようになります。ヨシ原を歩くと、ヨシの合間にオオヨシキリの巣や写真のようなカヤネズミの巣を見つけることができます。この季節は繁殖期が過ぎて放置された巣ばかりですが、そうでないときは巣に近づかないことが大切です。
河川の養分を取り込んで成長したヨシは、この季節に刈り取って、簾などの材料に用いることができます。しかし、近年は中国産のものが市場に出回り、めっきり需要が減りました。河川浄化のため、時代に合わせた新しい用途が模索されています。
※参考:ヨシ原の保全活動 (ヨシの刈り取りについて)

鵜殿の葦原?晩秋冬(2).jpg今年1月23日には、いくつかの団体が集まり、ヨシ刈りのイベントが行われました。
実際には、刈り取りは終わっていたので、ヨシをオギやつる草から選別して束ねる作業です。
この日は子供たちも集まり、大賑わいでした。ヨシ束を鵜殿から運び出すまでの仮置きの間は雨にさらされますので、写真のような形に立てますが、しっかり行わないと倒れるため、やり直しになることもしばしばです。このヨシは、越前和紙の山田兄弟製紙株式会社によってヨシパルプとなり、ヨシ紙製品(名刺や葉書など)を製造します。

鵜殿の葦原?晩秋冬 (3).jpg

ヨシの他の重要な用途としては、雅楽の篳篥(ひちりき)の蘆舌、すなわちリードがあげられます(写真)。
鵜殿産のヨシは特に上質で、昔は朝廷に献上されましたが、現在でも宮内庁楽部では鵜殿産のみを使用します。鵜殿が新名神高速道路の予定地となっているため、昨年は宮内庁楽部など雅楽関係者が中心となり、雅楽を守るための善処を関係機関に依頼する署名活動が行われました。

今年は2月21日(天候不順のときは3月14日)に、高槻の風物詩である鵜殿のヨシ原焼きが行われます。
これはヨシ原の保全や防火などを目的としたものです。その後すぐにヨシの新芽が地表に現れて、様々な希少植物も見られるようになり、鵜殿の新たな1年が始まります。


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しんちゃん

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