以前、私の住む自治体主催の環境フォーラムに参加しました。その第2部で日本の伝統的な「風呂敷」のエコさを再認識する講演がありました。
講師は、京都の文化を研究している所のスタッフの方でした。まだ、若い方でしたが、「風呂敷」に関する知識と造詣が深いことに感心させられました。講演の中で、今でも私の記憶に残っている印象深かったポイントをご紹介致します。
◆最も古い「風呂敷」に近いものは、「正倉院」に保管されている。
◆従って、「風呂敷」の歴史は約1,300年に亘って代々日本人の中で培われてきた。
◆「風呂敷」の語源は諸説あるが、宗教的な「施浴」(※)という厳粛な行事において、自分の衣服を包んで置き、風呂から上がった後、その布の上で身づくろいをしたところから来ている。
*施浴:日本に仏教が入ってきた6世紀ころから、寺院には浴堂(浴室)があり、貧しい人々などに
浴堂を開放して入浴を施したといわれます。これを施浴といいます。
◆風呂敷は、正確には正方形ではなく縦と横の長さが違う。また、「風呂敷」には、一般的には表と裏がある。
◆「風呂敷」の基本的な結び方である「真結び」は、簡単にほどける。(⇒「融通が良い」)
この時から「風呂敷」の魅力に取り憑かれました。
インターネットで「風呂敷」「包み方」と検索すると50万件以上のヒットがありました。これだけ、情報としてあるのに、日常生活では目にする事は殆どありません。私のこれまでのイメージは、和服の女性が贈り物を包む(平包み)時に使う物という普段の日常とは縁のないものでした。
一方、環境意識の高まりにつれ、「エコバッグ」という言葉が流行り始めたものの、それは「風呂敷」ではなく、化石燃料由来のレジ袋を節約するための洋風なバッグを何度も使用するリユーズの普及のためのものだったような気がします。
「風呂敷」のメリット
本レポートでは、「風呂敷」を再認識するために、敢えて所謂「エコバッグ」より優れた「風呂敷」のメリットを私なりの解釈で列挙致しました。
◆ 「エコバッグ」は、容積が限られているが、風呂敷は包み方次第で容積の調節ができる。それだけ、サイズの違う物を必要としない。
◆「エコバッグ」もたたみ方次第で手のひらサイズになるが、「風呂敷」は本来1枚の布なので、簡単に小さくたため、軽量である。
◆ 「風呂敷」は、一枚の布という特徴からバッグ以外の使用価値がある。紐、スカーフ、ひざ掛け、傘代わり等
以上のメリットから思うことは、社会全体(マクロ的な視点)では風呂敷を今風に活用する事で、使うエネルギーは絶対値として小さくなるのではという考えです。
現在、私の「エコバッグ」は、バザーで買ったビジネスバッグですが、その中に「風呂敷」をたたんで常に持ち歩いています。
日常生活で活用を!
これから、紹介する包み方は、私のライフスタイルから普段の日常生活で活用できるだろうと思われる風呂敷の包み方です。読者の皆さんは、50万件以上のホームページの中から、各人に合った包み方を選択されるのが宜しいかと思います。
※検索例:「風呂敷、包み方/使い方」+使用目的(バッグ、瓶、本など)
1.買い物用
・バッグスタイルの包み方(「風呂敷」を、裏を表に三角形にして2つの底辺を好みに応じて結び(これで容積を調節する)裏返す)
・ショルダーバッグの包み方
2.瓶の持ち運び
・瓶包み
・瓶2本包み
3.本(書類)の持ち運び
・本包み
4.その他
・(ボックス)ティッシュ包み
・スイカ包み
・ケーキのような壊れ易いものを水平に保つ包み方もあるようです。
この記事を参照しているブログ一覧: 一枚の布(風呂敷)から思うこと
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