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  • 生物多様性の3割損失に一人ひとりの行動が問われている
  • 2010/06/19

 最近のニュースで気になったことがある。 それは、国連生物多様性条約事務局が5月10日に公表した報告書である。
 その内容を簡単にまとめると、「1970年から2006年までの間に地球上の脊椎動物の個体数が平均で3割減少するなど、生物多様性の損失に歯止めがかからないこと、そして、一度失った生物(絶滅)は、二度と再生できないこと」となる。

seibutsutayouseiL.gif  様々な生態系が複雑に関係し合って、多様な生物種が生育し、生息できる。人類という種も地球という大きな生態系の中で、関係しあいながら生存している。生物多様性の損失は、複雑に関係し合っていた生態系が、種の減少や絶滅によって、単純化していくことであろう。それは、気候をも変動させ、旱魃や砂漠化などに拍車がかかり、人類の生存を脅かしていく。

seitaikeiL.gif 森は雨を降らすという。根元の土壌に蓄えられた雨水は、根から吸われて、葉の気孔から蒸散していく。大きな森は、この水分の蒸散で雲を作って雨を降らす。そして、再び、雨水は、根元に蓄えられる。
 このようにして、木などの植物は、水分に溶け込んだ栄養を空に向けて広げた葉の中で光合成を行い、有機物を生産して成長していく。この時、地球温暖化の原因となる二酸化炭素を吸収し、殆どの生物にとって必要不可欠な酸素を排出している。健全な状態であれば、このような循環が規模を縮小させることなく絶え間なく起きているはずである。

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 また、生物の多様性から新たな恩恵も受けている。例えば、アオカビからは感染症治療のペニシリンが作られ、土壌中のカビからは臓器移植に必要な免疫抑制物質が見つかっている。最近では、納豆菌の保水性を利用して砂漠化防止に一役かっている。

 開発や生活のために、生態系を壊すのではなく、知恵を出し合って、生物多様性が損なわれない持続可能な世界になってほしい。

 一人ひとりの行動が問われている。

この記事のレポーター
ナルおじさん

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