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  • 生物多様性(いのちのつながり)の想いをつなごう
    ~「白書を読む会」に参加しました~
  • 2010/08/14

 6月30日、環境省が主催する、「平成22年版環境・循環型社会・生物多様性白書を読む会」が東京海洋大学品川キャンパス開かれ、参加してきましたので、以下、白書の概要を報告します。

地球を守る私たちの責任と約束チャレンジ25

 白書では、地球と我が国の環境の現状、地球温暖化対策の取り組みから見えてくる私たちの責任として、「地球と日本の環境」を守り、未来に引き継ぐための「チャレンジ25」キャンペーンを展開し、6つのチャレンジを掲げています。
1.エコな生活スタイルを選択しよう。
2.省エネ製品を選択しよう。
3.自然を利用したエネルギーを選択しよう。
4.ビル、住宅のエコを選択しよう。
5.CO2削減につながる取組みを応援しよう。
6.地球で取組む温暖化防止活動に参加しよう。
この6つです。二酸化炭素削減に向けた具体的な行動の実践を呼び掛けています。

 次に、ビジネス・ライフスタイルの変革を通じた循環型社会への道しるべ。この章では、平成12年に循環型社会形成推進基本法が制定されてから10年の節目。この10年間の検証と最近の様々な変化への対応、また、事業者、国、地方公共団体の取組みを紹介しています。循環型社会に向けた行動と経済を結び付け、地域活性化や雇用の確保に取り組む必要を説いています。

地球のいのち、つないでいこう地球いきもの応援団

 そして、生物多様性の危機と私たちの暮らし。未来につなぐ地球のいのち。
eco検定でも登場していますが、1992年リオ・デ・ジャネイロの地球サミットで「生物の多様性に関する条約」が締結され、10月には名古屋市で締約国会議(COP10)が開催されます。生物多様性とは、「すべての生物(陸上生態系、海洋その他の水界生態系、これらの複合した生態系その他生息または、生育の場のいかんを問わない)の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」としています。簡単には、深海から高地まで地球上のさまざまな環境に適応した、たくさんのいきものが暮らしていることをいいます。白書では、私たちの生活は、生態系から得られるサービス(生態系サービス)に依存しているし、それを生物多様性の恵みと呼んでいます。

 世界の生物多様性の状況では、種で年間約4万種が推定絶滅し、約36%に絶滅の危機があるとしています。世界の漁業生産量は50年間で6倍以上に増加し、世界の森林面積は年間730万ha(北海道に匹敵)が減少しています。日本の生物多様性の状況では、爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類の3割強、哺乳類、維管束植物の2割強に絶滅のおそれがあり、サンゴ、干潟、湿原などの減少・環境の悪化があげられます。

生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)では、
●テーマとして:
1.2010年目標の評価と2010年以降の次期目標の採択。
2.ABS(遺伝資源へのアクセスと利益配分)に関する国際的枠組みの検討完了。
3.生物多様性の持続可能な利用、保護地域、資金メカニズム、IPBES(科学的基盤の強化)、などとしています。
●広報普及啓発では:
生物多様性という言葉の認知度は低く(平成21年内閣府世論調査では全国で36.4%)生物多様性への理解が進んでいるとはいえません。理解を進めるキャンペーンとして、地球のいのち、つないでいこう「地球いきもの応援団」の展開があります。
 また、生物多様性基本法に基づき生物多様性国家戦略2010を策定し、ポスト2010年目標、日本提案を踏まえた総合的・段階的目標を設定しています。
●COP10議長国としては:
1.ポスト2010年目標として現実的・計測可能で行動志向的な目標を提案。短期目標(2020年)中長期目標(2050年)、9つの個別目標と34の達成手段。
2.国連生物多様性年の10年としては、2020年までの10年間を生物多様性の損失を抑えるための重点期間として提案。
3.SATOYAMAイニシアティブとして、自然資源の持続可能な利用・管理のための国際パートナーシップの設立を目指すなど、生物多様性に配慮した社会経済への転換を率先して進め、国際社会において先導的な役割を果たしていく必要があるとしています。

◆◆◇◇◆◆

「白書を読む会」は、夕方の開会に関わらず参加者が多数集まり、今回の白書への注目の高さが改めて感じられました。

 
この記事のレポーター
オニギリさん

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