この程、文部科学省及び環境省主催による「平成22年度中部ブロック環境教育リーダー研修基礎講座」が石川県白山青年の家(石川県白山市)あり、これに参加しましたので報告します。
1.開演
この研修は、中部7県持ち回りにより環境教育に携わる関係者が一同に集まる場として毎年実施されており、今年は石川県が担当となり、2泊3日という日程で開催されました。参加者総数32名で、現職の小中学校及び高校の教員が20名余り、後は一般社会人で、2泊3日という期間で始まりました。
テーマは「ESD(持続可能な開発のための教育)」で、参加者の多くは、聞き慣れない言葉に戸惑うことが多分にありました。
2.基調講演
金沢大学の鈴木先生の基調講演。「ESDとは何なのか?」「持続可能な開発って何なの?」から始まり、「将来を見通して,今やっていることは未来にどうつながっていくのか?」と話は進み、今の地球の現状をきちんと知り、ESDという視点をもつことの重要性を話されました。
その後グループに分かれて意見交換。話は何となくわかりました。でも実際にどうやればいいのか。みんなで意見を出し合うことによって、糸口が見つかるような気がしてきました。
3.全体ワークショップ
ESD事例として養護学校で実施された「お店探検隊授業」についての取組。あるシッピングセンターでの取組を聞きながら、では、私たちはどう動けばいいのか。事例を自分に置き換えて進む道を考えてみました。夕食後も参加者間で互いの違う世界のことや、同じ立場での意見交換をして交流を深めました。
4.体験プログラム
2日目は、いくつかの体験プログラムが実施されました。


(1) 紙漉とミニよしず作り
~地域の資源を活かし、地域の知恵を
つなぐ取組のためのプログラム~
よしずなどは昔どこの農家でも行われていました。でもいざ自分でやってみると大変。よしずを編む準備が出来たらもう80%は出来あがった!
[写真:紙漉(上段)、よしず作り(中段)]
(2) 自然森探索
施設の周りの鎮守の森を歩き、自然とふれあいました。[写真:下段]
(3) 合意形成プログラム
「1.3平方㎞の森」というオリジナルタイトルで、その土地をどのように開発したら町の振興が図れるのか? 地主・自治会長・役場観光課・土地開発業者の社長等、決められた役になりきり、一同に集まって話し合い、話をまとめる形式のプログラムです。
コスト(ランニング/イニシャル)を計算して話を進める必要もあります。 しかし、コストまでいかず、 開発構想をまとめるだけで時間切れ...。 最後にグループでの成果を発表。
なかなか難しいが面白く、 興味がありました。
5.オプション
朝、ネイチャーゲームに奮闘。普段、目や鼻や耳を十分に使い切れていないようで、五感をすまして自然とふれあうだけでも、色々な発見があることを実感しました。
6.まとめ
はじめは聞き慣れないESDという言葉でしたが、色々な話を聞き、又体験や会話を積み重ねることにより、何となく自分の中でESDがわかってきたような気がしてきました。複雑な世の中ではありますが、教育の現場で、職場でこれから求められるものだと皆さんも理解できたようです。
最後に、より近い立場の仲間同士で、どうやってこの研修での成果を現場に持ち帰るのかということを話し合いました。そして、NPO・個人・小中高の教員として、それぞれが自分たちのフィールドに帰ったらどのような方法でこのESDを活かすのかを紙にまとめました。これを持ち帰って実践していきたいと強く感じました。
ESD(Education for Sustainable Development)関連情報
「持続可能な開発のための教育の10年」に向けた取組
・環境省: http://www.env.go.jp/policy/edu/desd.htm
・文部科学省: http://www.mext.go.jp/a_menu/kokusai/jizoku/index.htm
「国連持続可能な開発のための教育の10年」
・外務省:http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kankyo/edu_10/10years_gai.html
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