
今年の5月、私が働くキッザニア東京には2つの新しいパビリオンが登場しました。『音楽スタジオ』と『キッザニアの森』です。
今回はeco-peopleとして『キッザニアの森』をご紹介します。
このパビリオンでは、森を育てる林業の仕事として、 こどもたちが 『枝打ち』 のアクティ ビティを体験できます。
生長した森は枝葉が重なり合い、 陽光が遮られた結果、下の枝が枯れてしまうことがあります。枝打ちとは、節の少ない良質の建築用材をつくるために、その原因となる枯れ枝や幹の下のほうの生枝を若いうちに取り除く作業です。これは、幹の元との太さの差が少ない材木を作る上でも欠かせない技術となっています。さらに、 森の中に光を入れることで、 生物が生きる環境を整えます。 また、山火事や病害虫発生の予防にもつながります。
キッザニア初となる第一次産業のパビリオンで、こどもたちは 林業作業士(グリーンマイスター)として、『枝打ち』や『間伐』など樹木を適切に切ることが森を豊かにするということを学びます。木々を立派に育てることが、林業では大切なのです。切り落とした枝の一部は、リサイクルされて有効に活用されることも伝えています。
実は 『キッザニアの森』 誕生以前に、 環境への意識の高いキッザニア東京の有志
スタッフを募り、材木を駆使して森の中に家を建てるツリーハウスプロジェクトを実施しました。このプロジェクトを通じて、森林を活用したビジネスモデルを体感し、間伐材を活用してツリーハウスをつくることが森林の整備にも繋がることを学びました。 また、会社の仲間との協同作業を通じて、それぞれの役割を意識したチームビルディングを経験し、団結力とコミュニケーション力を高めました。 アクティブに森林と共生し、普段使わない体と脳の部分を働かせることで味わえる、非日常の達成感と充実感。好奇心を刺激し、楽しんで働くことで、キッザニアを体験するこどもたちの気持ちを共感しました。
この時の参加者のひとりは、 現在 『キッザニアの森』 のパビリオンマネジャーとなって、環境と安全を意識したアクティ ビティ に取り
組んでいます。自身が林業体験をしたことで、より多くの気づきをこどもたちに発信できていると感じています。 例年通り、キッザニア東京は6月に環境月間に合わせた キャンドル職人等のエコ・アクティビティを実施し、 キッザニアの森に関した展示も行いました。
7月末には、キッザニアを飛び出して実地体験をする 「Out of KidZania 森の町内会 林業体験」を岡山県西粟倉村で開催しました。 村の95%が森に覆われた西粟倉村。樹齢200年以上の巨木の残る原生林もあり、希少な動物の生息地になっています。
日本の国土の約7割は、森です。普段意識することは少ないかもしれませんが、 森は私たちの生活には欠かせない、 とても重要なものです。 資源としても、 環境としても。
森の中に入ると、いつもの生活では感じられないような気持ち良さを味わうことができます。森の持つ魅力を感じながら、自然の中で森を育てる仕事に思いを馳せた経験は、きっと未来の美しい森の担い手を育ててくれること
でしょう。
私たちはこれからも、 こどもたちに守るべき自然の美しさと大切さを呼びかけていきます。
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