11月下旬、とある団体のゴミ拾いボランティアに参加してきました。
主催は「世界中を遊び場に」をテーマに様々な社会貢献活動を行っている「虹の扉」。(http://www.rainbowdoor.net/)
毎月最終日曜日の朝9時30分から約2時間かけて代々木公園周辺のゴミを拾う活動をしている。
その名も「ゴミュニケーション」。
「ゴミ拾い」と「コミュニケーション」を合わせた造語だそうで、街をきれいにし、自分の心をきれいにし、人と人とがつながりあうことを目的としてるとのこと。
このゴミュニケーションは、2007年の10月にアメリカニューヨークでスタートした活動で、日本でも2009年の11月から2年間絶えることなく継続しているのだ。
ゴミ拾いを行っている環境ボランティアは今でこそ多数存在するが、定期的に行っている団体は実は意外と少ないという。
この日集まった人数は約70名。その半数以上が初参加で一人参加が多いところが興味深い。
参加の呼びかけはソーシャルネットワークのみ。
それにしても なぜこれだけの人数が参加するのだろうか。
その秘密が実際の活動の中に隠されていた。
集まった人たちはリーダーのもと10人ずつのチームに分かれる。
右手にトング、左手にゴミ袋を持ち代々木公園から四方八方に分かれてゴミ拾いをスタートさせた。
私もあるチームに参加させていただいたのだが、そのスタンスがとても面白い。
とにかくゴミ拾いを真剣に行うというよりは、楽しんで宝探しをする感覚に近い。
一見きれいに見える歩道も、たばこの吸い殻や空き缶、食べ物の紙袋などいたるところに落ちている。
それを誰もが笑いながら楽しく拾っているのである。
参加者同士がお互いの出身や年齢、趣味などの話で盛りあがっている。その空間を作っているのが各リーダー。とにかく参加者によく声をかける。
虹の扉代表の酒井さんにその理由を聞いてみた。
『ゴミ拾いはひとつのきっかけで、あくまでも人とのつながりを大切にしたい。そして一人ではなかなか踏み出せないこともたくさんの人たちと協力することによって達成できる。そんな挑戦の気持ちに気づいてもらいたい』
さながら「環境活動」メインと気がまえていた私はいささか肩透かしを食らった感はあったが、なるほどこれが「環境=エコ」への関心を誘発するひとつの方法なんだな、と新しい発見をさせてもらった。
たった2時間で山のように集まったゴミを集積場に引き渡し、ゴミ拾いの部は終わった。
しかしここから第2部が始まる。
毎回必ずゴミ拾いの後にレクレーションがあるのだ。
今回はなんと「綱引き」。通販で購入したという綱の両側に分かれて、若者が本気で綱を引っ張りあっていた。
そして勝ったチームには主催からちょっとしたプレゼントが配られる心遣いも。
今回で参加3回目という飯代さん(35歳)にその魅力を聞いてみた。
『ボランティアに興味があったけどなかなかその一歩が踏み出せなかった。しかし気軽に参加できる風土があったし、実際に参加してみて友達もできた。一人一人が気を付ければもっとゴミは減ることがわかった』
そしてその意識は回を重ねるごとに増していったという。
『ある日、地元を歩いていたら犬を連れたおじいさんが散歩がてらにゴミ拾いをしていたんです。
あ~気づかなかっただけでやっている人はやっているんだな、と思いました』
ここに主催の酒井さんの狙いが見えてきた。
気軽に参加できる雰囲気を提供し、楽しみながらゴミ拾いを行う。
いつしか環境活動への意識が高まり、それがどんどん広がっていく。
「環境」へのアプローチの方法もたくさんあるのだなと改めて実感した。
最後に酒井さんからメッセージをいただいた。
『日曜日の朝からゴミ拾いを行う。ちょっといつもと違う時間の過ごし方。ゴミを拾う。町をきれいにする。自分と向き合う。友人を作る。ちょっとした社会貢献と環境活動。そんな心豊かな新しい形の週末の過ごし方をお勧めします』
いよいよ冬本番。
息も白くなる公園で過ごす朝だったが、それはちょっとだけココロがほっこり温かくなる時間だった。
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